はじめに
以前、新聞で「平飼い放牧養鶏場」を営む川原嵩信さんという方の記事を読みました。
日本国内の9割の養鶏場が採用している「バタリーケージ」(1羽あたりB5判サイズくらいの空間に詰め込み飼育する
方法)ではなく、非効率でも「自然に近いかたちでニワトリたちに生きてほしい」と考え、
広い放牧場で、暖かな日ざしの中、ニワトリたちが思い思いに過ごせる環境で飼育されています。
記事を読んで、たまごを産んでくれているニワトリたちの過酷な現状を知るとともに、
川原さんのように「平飼い養鶏」で頑張っていらっしゃる方がいる事に心を動かされました。
この記事をきっかけに、「平飼い養鶏場パグファーム」を作りました。
では、川原嵩信さんのエピソードをご覧下さい。
川原嵩信さんのインタビュー記事
記者)卵は安定して安価に買える「物価の優等生」のイメージが定着しています。なぜ、平飼い放牧養鶏を?
川原さん)鶏本来の生き方をしてほしかったからです。
生産コストを下げるために全面を金網で囲うバタリーケージに詰め込めば、
鶏は土の地面をつつけないし砂浴びもできない。止まり木ののぼって眠ることもできません。
記者)一般的な採卵養鶏業者が行う強制換羽やデビーク(クチバシの切断)とも無縁ですね。
川原さん)産卵率が低下した鶏のエサや水を制限し、低栄養下に置くことでいったん産卵を止め、
その後に再び産卵率を上げる手法を強制換羽と言います。
一般的に広く行われていますが、鶏に過酷な負担をかけるこんな行為はあり得ない。絶対にやりません。
またデビークの目的は、闘争によって鶏が傷つけあうのを防ぐためですが、
平飼い放牧ではストレスがたまらず激しい争いは起きにくい。だからデビークも不要です。
ほかの養鶏場から引き取った鶏を見るとクチバシが切断されていて、痛々しいです。
おわりに
この後記事は、産卵率の下がった鶏が「廃鶏」として出荷されている話や、
そのような鶏を引き取り終生飼育されている話へと続きます。
ここまでの事実を知り、胸が痛みました。
身動きもできない環境に詰め込み、卵を産む道具として生きものを扱う・・・。
しかも、強制換羽やデビークといったむごい手法も編み出す。
他の生きものは、人間にそんなひどい事はしない。
人間だけが、こんな事をして許されるのかな?と強く思いました。
それでは、次回も「平飼い放牧養鶏場経営 川原嵩信さん」のエピソード(後編)をお送りします。