はじめに
今回ご紹介する「平飼い養鶏場 パグファーム」は、
ある新聞の記事がきっかけで作陶しました。
鹿児島県で「平飼い放牧養鶏場」を営まれている方のインタビュー記事で、
卵を産んでくれるニワトリたちの飼育環境について
深く考えさせられる内容でした。
この記事を読んだ後、
”平飼いで、生き生きと暮らすニワトリたちを作ってみたい!”と思いました。
それでは、「平飼い養鶏場 パグファーム」の作陶プロセスをご覧ください。
平飼い養鶏場の作陶プロセス その①土台と建物の成形
平飼い養鶏場の作陶に当たって、「ニワトリの習性」について調べてみました。
「砂浴び」・・・地面に穴を掘り、体に砂や土を擦り付ける。
こうして羽についた汚れや寄生虫を落とし、清潔さを保つ。
「止まり木へ上る」・・・夜間や休憩時は高い所(止まり木)に上って眠る事を好む。
「地面を突く」・・・一日中、地面を突いて虫や草を採餌する。
ストレス解消や本能的な運動。
「歩き回る、駆け回る」・・・自由に歩き回る事で足が太く丈夫になり、健康なニワトリになる。
「日向ぼっこ」・・・日光浴を好む。
羽を広げて体温調節や羽のメンテナンスを行う。
「産卵」・・・安心して卵を産める暗くて狭い場所を探す。
産卵箱に移動して産む習性がある。
上記のような習性を尊重することで、
ニワトリは、ストレスフリーな環境で暮らすことができるそうです。
平飼い養鶏場のネット画像なども参考にして、
こんな平面図を描いてみました。


まずは、たたら(板状に成形した陶土)で地面と養鶏場の壁を作りました。
建物を平面図のように作ると鶏舎内の様子がよく見えなくなってしまったので、
デザインナイフでカットして、間口を広くしました。
また、”窓も付けた方が良いかな・・・”と感じたので、
壁を壊さないように慎重にくり抜きました。
立体になることで、平面図では気づかなかった違和感に気づけました。
(できれば作り直さずに一度で成形出来たら良いのですが、
そうもいきません・・・)


平飼い養鶏場の作陶プロセス その②小物とニワトリの成形
土台と建物が出来たら、次は鶏舎内の小物を作っていきます。
「産卵箱」は、以前ご紹介した「四角い植木鉢の作り方」を応用して作りました。
水飲み場、えさ入れ容器、止まり木も作りました。
次は、いよいよ主役のニワトリの成形です。
まずは、ネットの画像を参考にしながら、いろいろなポーズのニワトリをスケッチしました。
スケッチを見ながら作っていたはずでしたが、
なぜか、ニワトリの「肉ひげ」(くちばしやあごの下に垂れ下がる赤い部分)がおかしなことになってしまいました。
途中から気づいて作り直しましたが、
最初の方に作ったニワトリは、乾燥して固くなってしまったので妥協してしまいました。


おわりに
お読みいただき、ありがとうございました。
次回は、「平飼い養鶏場 パグファーム」の作陶秘話(後編)をお伝えしたいと思います。