はじめに
前回に引き続き、今回も「平飼い放牧養鶏場経営 川原嵩信さん」のエピソードをお伝えします。
前回は、日本の産卵鶏の置かれている過酷な現状についてお伝えしました。
では、つづきをご覧ください。
川原さんのインタビュー記事
一般的な採卵養鶏業者は産卵率が下がる2歳前後で、「廃鶏」とし、食肉処理するとの事。
(そのように流通している鶏肉を私は購入しているんだなぁ・・・と思うと複雑な気持ちになります。)
記者)すべての鶏を終生飼育していることに驚きます。
川原さん)絶対に譲れない方針です。
みんな普通に6,7歳まで生きます。10歳くらいまで生きたのもいました。
記者)そのうえ廃鶏の引き取りまでしている。そこまでやる養鶏業者はいないのでは?
川原さん)放っておいたら食肉処理されてしまうけど、うちに来れば寿命が尽きるまで生きられる。
そう考え、引き取っています。
救える鶏は全体から見ればごくわずかで、その点は何とも言えないのですが・・・
気が付けば、うちにいる鶏たちの多くが廃鶏出身になってしまいました。
記者)廃鶏として出荷されたばかりの鶏たちの様子は衝撃的でした。
バタリーケージの過酷さを改めて認識します。
川原さん)そもそも歩いたり、羽ばたいたりしたことがない。
だからうちで放たれてすぐは、なかなか歩き出せない。
鳥であって鳥じゃないんです。
それでも次第に本来の姿、行動を取り戻します。
2、3カ月くらいで羽も生え、放牧場を駆け回るようになります。
おわりに
経営は楽ではないけれど、卵を購入された方から
「卵を食べるのをやめていたが、サテライツに出合って再び食べられるようになった」
「鶏を殺さないで生産される卵をずっと探していた」という声に支えられているとの事。
川原さんの取り組みやそのやり方に賛同してくれるお客さんの存在を知り、温かい気持ちになりました。
私も、微力ながらスーパーで卵を購入する時は、「平飼い卵」を選ぶようになりました。
「平飼い卵」を選ぶ人が増えていって、
平飼い養鶏が日本の採卵養鶏場のスタンダードになって行ったらいいのになぁ・・・と思います。
お読みいただき、ありがとうございました。

