はじめに

前回に引き続き、「ハシビロコウの一家」の作陶秘話(後編)をお伝えします。

「土台にひびが入る」というトラブルもありましたが、

なんとか土台の成形を終えて、いよいよハシビロコウの成形となりました。

ハシビロコウの成形と次回の課題

「ハシビロコウの一家」の構図は、子育てをしている場面をイメージしました。

また、獲物を狙って微動だにしない姿も作りたいと思いました。

そこで、雛のそばにお母さんハシビロコウが寄り添い、

別な場所でお父さんハシビロコウが魚を狙っている構図にしました。

自分なりに頑張ってハシビロコウを作ったのですが、

完成後に見た家族の感想は、

「ハシビロコウって、こんなだったっけ?」

「もっと顔が大きくて、くちばしも大きくなかったっけ?」というものでした。

よくよくハシビロコウの画像を見てみると、

確かに顔が大きくて、くちばしが目立っていました。

次回は、もう少しくちばしを強調して、かわいらしさも出せるといいな・・・と思いました。

お父さんハシビロコウがいる水辺には、水面から顔を覗かせている魚を作りました。

水の表現は、「色ガラス」を使ってみました。

ハシビロコウの生息地はアフリカの湿地帯なので、水も濁っているかな?と考えて、

暗めの青と紫のガラスを細かく砕いて、沼に見立てたところに敷き詰めました。

どのような仕上がりになるのか楽しみに待ちました。

完成後に見てみるとけっこう沼っぽく見えたので、嬉しくなりました。

完成した作品を見て、以下の点が気になりました。

①ハシビロコウの脚

ハシビロコウの脚をワイヤーと樹脂粘土で作りましたが、

陶芸部分との繋ぎ目に違和感が出てしまいました。

(鳥の細い脚をいかに自然に作るかが課題です。)

②土台を黄土色の土(五斗蒔)で作りましたが、

下絵具の緑色が茶色になってしまい、枯れた草原のようになってしまいました。

(下絵具で着色するのなら、やはり白い土の方が良かったです。)

以上のように、あまり上手には作れませんでしたが、

ハシビロコウは人気の鳥らしく、

陶芸教室のみなさんには好評でした(笑)

2026年5月制作
「ハシビロコウの一家」

おわりに

お読みいただき、ありがとうございました。

全10回にわたってお伝えしてきた「作陶秘話シリーズ」は、

ご紹介できる作品が無くなりましたので、しばらくの間お休みとなります。

次回からは、私が「心に響いたエピソード」や

「陶芸作家になれるかな?」をテーマにした小さな変化などをお伝えしたいと思います。