「パグ店長のパン屋さん」 誕生までの道のり
前回の記事で、「私は、動物のオブジェ(立体作品)一筋に作陶しております」と書きましたが、
陶芸教室に入会したばかりの頃は以下のような作品を作ってました。

「ピションフリーゼ」
(毛のモコモコ感を表現するのが難しかったです。)

モップのような毛並みを表現するのが難しかったです。

旦那の好きなバセットハウンドと釣りを組み合わせました。

愛犬のグリをモチーフにしました。

3回くらい作り直しましたが、この犬の特徴である”キツネ顔”にはなりませんでした。

”けっこう可愛くできたなぁ”と嬉しくなりました。
展示即売会に出品して、お嫁に行きました(笑)
犬を作る事が多かったので、陶芸教室では「犬のひらまさん」と言われたりしました(笑)
教室では月に一度のペースで窯出し(作品の完成)が行われるのですが、
陶芸を始めて4カ月くらいたった頃、他の会員さんが作られた「ドールハウス」のような作品に目が留まりました。
床や壁があり、壁には小さな花瓶が置かれた棚もありました。
部屋の中には、テーブルや椅子もありました。
思わず、”わ~!かわいい! 陶芸でこんな事も出来るんだ!”とワクワクしました。
そして、自分でも作ってみる事にしました。
と言っても、何をどうやって作れば良いの見当もつきません・・・
そんな私に、マンツーマンのように教えて下さる方がいました。
その方は、器とオブジェの両方を作られる方で、どちらもプロ顔負けの出来栄え!
その方が、惜しげもなく知識や技術を伝授して下さいました。
ご指導の下、陶土でたたら(陶土を板状にする事)を作り、カットして床と壁を作りました。
壁に棚を付けると部屋っぽくなり、嬉しくなりました。
さぁ、どんなお部屋にしようかと想像が膨らみました。
”パン屋さんにしようかなぁ・・・”
”動物は、パグがいいなぁ・・・”と、作品のテーマが決まっていきました。
テーブルにパンの入った籠を並べ、「パグ店長」を作りました。
棚には、花を生けた花瓶やジャムのビン、パン作りに使う道具を飾りました。
壁に絵も掛けようとしましたが、こちらは、焼成の際に落下しました💦
こうして初の立体作品が、2025年2月に完成しました。

陶芸の転機となった「パグ店長のパン屋さん」
この「パグ店長のパン屋さん」は、私の陶芸の転機となりました。
それまでは、犬の図鑑などを見ながら作陶していましたが、
ドールハウス的作品では、作り方がガラリと変わりました。
初めに、”こんなシーンを作ってみたい(例えば「クマの親子がお茶をしているシーン」)”とか、
”こんな建物を作ってみたい(例えば「ログハウスを作ってみたい」)など、
アイデアの種みたいなものから作り始めるようになりました。
外観が出来てくると、
”どんな動物が、どんな様子でいるのか”
”どんなアイテムを置こうか”など、自然にアイデアが湧いてくるようになりました。
そういうアイデアを形にする作業が、苦労する所であり、面白い所でもあります。
トライ&エラーを繰り返しながら成形を終えて、
素焼き→着色・釉掛け→本焼き と進みます。
現在(2026年4月)、月に1作品くらいのペースで作陶出来るようになりましたが、
初めのうちは、たっぷりと2カ月くらいかかっていました。
2カ月かけて完成した作品が窯出しされると、喜びもひとしおです!
新しい作品が出来る度に、”がんばったなぁ”とか、”けっこうかわいく出来たかなぁ”などと喜んでいるのですが、
日が経つごとに冷静になってきて、失敗点や改善点が見えてきます。
そこを次回の作陶に活かしていく・・・という繰り返しになります。
ある方が私の作品に対して、
「手作りのぬくもりや温かさがあり、作品全体から、安心安全な感覚や充足感を感じる。
”邪な気持ちを祓って清めてくれる、部屋に置くパワースポット”のようだね!」
と感想を述べて下さいました。
「パワースポット」という、凄いワードが出てきましたが、
自分の作品が誰かの心に寄り添えるとしたら、こんなに嬉しい事はありません。
そのように、「心が温かくなったり、楽しくなったりする作品を作っていきたい」
という気持ちが、「パグ店長のパン屋さん」をきっかけに芽生えたのでした。
おわりに
ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
次回は、2025年8月制作の「ログハウスのカフェ」について書きたいと思います。